アレルギー性鼻炎のつらさ
今となってはいつから症状が出ていたのか定かではありませんが、小学生の親に連れられ耳鼻科に行き、アレルギー性鼻炎と診断されました。
季節の変わり目や部屋の掃除をした時、外出した時などなにかの表紙に突然スイッチが入ったようにくしゃみ・鼻水が止まらなくなるのです。
小学校・中学校とずっと耳鼻科に通い続けましたが、鼻洗浄とネブライザー(薬の蒸気を鼻から吸う機械)をやるだけで、まったく治る気配はありませんでした。
授業中・テスト中をくしゃみと鼻水が止まらないため、なかなか集中力が保てず、成績はあまり良くなかったと思います。
中学3年生になったころ、先生に自分の症状はいつか治るのか聞いたことがあります。
なんと、私が受け続けた治療というのは症状を抑えるためのもので、完治はしないという答えでした。
私は「あれで症状を抑えていたというなら、治療をやめたらどうなるのだろう・・・」と恐怖を感じました。
結局、私は高校の3年生まで病院に通い続けました。
もちろん先生からの答えのとおり治りはしません。
それでも週に二回、憂鬱な気分で通い続けたのですが、大学生になった頃に転機が訪れました。
悪友に勧められたたばこを吸ったあと、くしゃみや鼻水が多少減ったような気がしたのです。
ここでふと思いました。
たばこが体に悪いのは重々承知しているが、くしゃみや鼻水が止まらないのは、自分の鼻が敏感すぎるからなのではないかと。
一度治療から離れてみよう、調子が悪くなってどうにもならないならば、また通院すればいいんだし・・・。
あれから10年がたちますが、治療していた頃と今はあまり変わりません。
自分の判断が正しかったのかは分かりません。
もちろん後鼻漏の症状のくしゃみ・鼻水が止まらなくなることはありますが、ポケットティッシュを持ち歩いたり、机の横にボックスティッシュを置いておくことで対応出来ています。
実生活で昔のように悩むことはほとんどありません。
私自身が比較的症状が軽かったからかもしれませんが、通院することの意味を考える参考になれば幸いです。